映画『箪笥』5つのポイント・無料で見る方法・あらすじ・感想・ネタバレなしのまとめ

タイトル	箪笥
原題	장화, 홍련
監督	キム・ジウン
公開年	2003年
ジャンル	ホラー,スリラー
視聴制限	R-15+(15歳未満は視聴禁止)
時間	115分(1時間55分)
制作	マスルピリ＝BOMフィルム他
配給	コムストック

キャスト

俳優名	役名
イム・スジョン	スミ
ムン・グニョン	スヨン
ヨム・ジョンア	ウンジュ
キム・ガプス	ムヒョン

主なキャストのみを抜粋しています

ポイント2.古典怪談

今作は韓国の古典怪談『薔花紅蓮伝』を基に制作された作品になります。ただ、時代や登場人物を含め、ほとんどが今作オリジナルになるため、内容も大きく異なるのが特徴になります。

ポイント3.6度目の映画化

今作のベースとなっている怪談は過去に5度映画化されていて、韓国で唱劇と呼ばれる伝統歌劇の演目としても使われています。ちなみに、1924年にサイレント映画『薔花紅蓮傳』が制作され、1944年に初唱劇化されたので、長い歴史と伝統のある作品でもあります。

ポイント4.見所

古い屋敷の怪奇現象

幽霊の正体

姉妹の絆と真実

スミの過去と箪笥

ウンジュと姉妹の確執

ポイント5.小ネタ・裏話

スミ役を演じた「イム・スジョン」は、元々スヨン役のオーディションに参加していたみたいです。

また、今作はアメリカでも高い評価を受け、監督を務めた「キム・ジウン」にハリウッド作品のオファーが数多く来たらしいのですが、ホラー映画ばかりだったため全て断ったみたいです。

他にも、キム監督は今作の制作にあたって色にこだわったらしく、床や家具だけでなく服や髪の色にも意味があるみたいなので、ご覧になる際にはぜひ注目してみて下さい。

ちなみに、今作の小説版『姉妹 Two Sisters』が発売されているのですが、劇中で描かれていない細かい部分まで補完されているので、気になる方はぜひ今作と併せてご覧になってみて下さい。

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こんな方にオススメ

謎解き要素が多めの映画をお探しの方

独特な雰囲気のある映画をお探しの方

闇の深い映画をお探しの方

ゾクゾクするような恐怖感を堪能したい方

超常現象や幽霊に興味のある方

1つでも当てはまる方はぜひ!

登場人物

スミ

ムヒョンの娘。山奥の古い屋敷を訪れるが、継母のウンジュと事あるごとに衝突する中で怪奇現象に遭遇し、悪夢にうなされるようになる。

スヨン

スミの妹。スミと共に屋敷を訪れた際、同じように怪奇現象に遭遇し、ウンジュとの関係も悪化する中で悲劇が起きてしまう。

ウンジュ

ムヒョンの後妻。継母としてスミとスヨンの面倒を見ようとするが、互いに嫌っているため溝が深まっていき、手を出す事態に発展する。

ムヒョン

スミとスヨンの父親。妻を亡くした後にウンジュと再婚するもギクシャクした関係が続いていて、特に反抗的なスミの事を気にかけている。

あらすじ・ストーリー

仲の良い姉妹「スミ」と「スヨン」は、父親の「ムヒョン」と継母「ウンジュ」の4人でソウル郊外の古い屋敷で共同生活を始める。そんな中、スヨンの部屋に何者かが侵入する事件が起き、ウンジュの仕業だと考えたスミだったが、自身も母親と得体の知れない幽霊の悪夢を見てしまう。平静を装うスミは、倉庫に眠っていた母親の遺品を見て懐かしい気持ちになっていたのも束の間、ムヒョンとウンジュが一緒に写っている写真を目にして怒りが込み上げてくる。更に、スヨンの腕にアザがあるのを見たスミはウンジュと言い争いになり、心配で様子を見に来たムヒョンに対しても怒りをぶつける。一方、ウンジュも怪奇現象を目の当たりにすると同時に、自分が写った写真が破られて黒塗りされているのと飼っていた小鳥が殺されているのを目撃し、怒りがピークに達したためスヨンを箪笥の中に閉じ込める。その後、泣き叫ぶスヨンの声に気付いたスミは、謝ると同時に2度と同じ事はさせないと誓ってムヒョンに一連の出来事を伝えるが、真実を聞かされた途端にパニックを起こしてしまう。果たして、スミは一体何を聞かされたのか？衝撃の事実とスミの過去はご自身の目でご確認下さい！

レビュー・感想

評価

ストーリー	☆☆★★★
意外性	☆☆☆☆★
奥深さ	★★★★★
映像	☆☆☆☆★
音楽	☆☆☆★★

☆5つが満点

良かった点

分かりやすいホラー演出

シンプルな伏線

不穏な空気感

インパクトの強い幽霊

残念だった点

説明不足が目立つ点

不要なシーンが含まれる点

感想

モヤモヤが残る作品でした。

独特な違和感のある展開と伏線に加えて恐怖感や緊張感を煽る演出は良かったのですが、曖昧な表現が多過ぎるので想像の中で補完しなければならないのが残念だと感じました。もう少し不要なシーンを減らして人物設定などを細かく描いていればもっと良かったと思いましたが、ある一言で一気にゾッとする作品なので、ぜひ1度ご覧になってみて下さい。

ヒャクブンノイチ

百聞は一見に如かずをテーマに実際に見た映画を中心に紹介しています