映画『哭声/コクソン』5つのポイント・無料配信・情報・見どころ・あらすじ・感想・ネタバレなしのまとめ

タイトル	哭声/コクソン
原題	곡성
監督	ナ・ホンジン
公開年	2016年
ジャンル	ミステリー,ホラー
視聴制限	R-15+(15歳未満は視聴禁止)
時間	156分(2時間36分)
制作	20世紀スタジオ他
配給	20世紀スタジオ

キャスト

俳優名	役名
クァク・ドウォン	ジョング
ファン・ジョンミン	イルグァン
國村隼	山の中の男
チョン・ウヒ	ムミョン
キム・ファニ	ヒョジン
ソン・ガングク	ソンボク
キム・ドユン	イサム

主なキャストのみを抜粋しています

ポイント2.初尽くし

今作の監督を務めた「ナ・ホンジン」は過去に『チェイサー』や『哀しき獣』といった暴力描写の多いミステリー作品を手がけてきましたが、ホラー要素を取り入れた長編映画は初めてになります。また、韓国映画初出演となった「國村隼」は、今作の演技が高く評価され、韓国人以外で初めて青龍映画賞を受賞しました。

ポイント3.哭声

今作のタイトルは劇中の舞台にもなっている韓国に実在する地名「谷城(コクソン)」と韓国語で泣き叫ぶという意味の「哭声コクソン)」を掛け合わせて付けられたみたいです。また、谷城はナ監督が幼少期に住んでいた場所らしいので、興味のある方はぜひチェックしてみて下さい。

ポイント4.見所

狂人化と謎の湿疹

連続する猟奇事件

怪しい日本人の正体と目的

謎の女性と言葉の真偽

祈祷師vs日本人の儀式対決

ポイント5.小ネタ・裏話

山の中の男を演じた國村隼は、35年間のキャリアの中で一番体力を使った撮影だったとインタビューの中で話していたみたいです。

また、國村隼がふんどし姿で肉を食べるシーンは元々台本に全裸と書かれていたらしいのですが、撮影時に変更されたみたいです。

他にも、イルグァン役を演じた「ファン・ジョンミン」は、儀式のシーンを15分間連続で撮影したらしいです。

ちなみに、ヒョジン役を演じた「キム・ファニ」は、大勢の子役の中からオーディションで選ばれたみたいで、役作りのために6ヶ月間トレーニングを受けながら様々な宗教の事について学んだらしいです。

こんな方にオススメ

謎解き要素が多めの映画をお探しの方

グロテスクなホラー映画をお探しの方

ゾクゾクするような恐怖感を堪能したい方

強烈な刺激を求めている方

騙されやすい方

1つでも当てはまる方はぜひ!

登場人物

ジョング

警察官の男性。同僚のソンボクと共に頻発する猟奇的殺人事件を捜査中、不気味な現象を目の当たりにすると同時に娘のヒョジンも様子がおかしくなったため、怪しいと噂の山中に住む日本人男性の家に足を踏み入れるが、更なる恐怖と遭遇する事になる。

イルグァン

強い霊能力を持つ凄腕祈祷師の男性。ヒョジンを救おうとするジョングから依頼を受け、大金と引き換えに日本人の男と儀式で対決する事になる。

山の中の男

正体不明の謎の日本人男性。犬と一緒に山中でひっそりと暮らす一方で、度々狂人化して人を襲っている。自宅に怪しげな祭壇を作って何かの儀式を行おうとしている。

ムヒョン

猟奇事件の目撃者の女性。ジョングに村人達が噂をしている山の中の男は悪霊で一連の猟奇事件の犯人だと告げ、度々姿を現すようになるが、毎回忽然と姿を消す。

あらすじ・ストーリー

平和な田舎の村「谷城」で次々と猟奇事件が発生し、加害者は正気を失って皮膚に謎の発疹が出ていたため警察は毒キノコが原因と発表したが、村人の間では山の中に住む日本人の男が怪しいと噂が流れていた。一方、猟奇事件を捜査していた「ジョング」は噂を信じていなかったが、事件も後を絶たずに周囲で不可解な現象が起こり始めたため、同僚の「ソンボク」と共に日本人を調べる事に決める。そんな中、ジョングの娘「ヒョジン」が高熱を出し、食べ物を貪り食う姿を見て何かがおかしいと感じたジョングはソンボクの甥「イサム」に通訳を依頼する。その後、日本人の男が住む家に向かったジョング達だったが、留守のため無断で侵入して怪しい祭壇と事件の写真を発見し、帰宅した男に尋問したものの有力な情報は何も得られなかった。しかし、ソンボクから男の家でヒョジンの靴を見つけたと言われたジョングは、帰宅後に猟奇事件の加害者と同じ発疹がヒョジンにも出ているのを見つける。そこで、ジョングは再度男の元を訪れるが、証拠を全て燃やしたと言われたため、暴れ回った上で村から出ていけと警告するが、ヒョジンが凶暴化して近所の住人を切りつける事件が発生したため、母親の勧めで有名な祈祷師「イルグァン」に助けを求める。そして、多額の謝礼を受け取ったイルグァンが儀式の準備を進める中、何かを察したように日本人の男も儀式の準備を進め、呪術による対決が始まる。果たして、ジョングはヒョジンを助けて猟奇事件を解決する事が出来るのか？謎が謎を呼ぶ展開と衝撃の事実はご自身の目でご確認下さい！

レビュー

評価

ストーリー	☆☆☆★★
意外性	☆☆☆☆☆
奥深さ	★★★★★
映像	☆☆☆☆☆
音楽	☆☆☆★★

☆5つが満点

良かった点

國村隼の怪演

ミスリードの積み重ね

雨を使った演出

陰湿な雰囲気

強烈なゴア描写

残念だった点

強引さが目立つ点

ややテンポが悪い点

感想

不快感極まりない作品でした。

アジアホラー特有のジメジメ感とゴア描写を前面に押し出す事で気持ち悪さを際立たせつつ、謎だらけのミステリー感とオカルト要素を加える事で不気味さが増幅されていると感じました。ただ、スローペースな上に長尺なので若干テンポが悪く、かなり強引にオチまで持って行った感は否めませんでしたが、胸糞な恐怖感がダイレクトに伝わる作品なので、ぜひ1度ご覧になってみて下さい。