ヒャクブンノイチ

百聞は一見に如かずをテーマに実際に見た映画を中心に紹介しています

※本ページにはプロモーションが含まれています

映画『ヴィレッジ(2023)』5つのポイント・無料配信・情報・見どころ・あらすじ・感想・ネタバレなしのまとめ

 

 

スポンサーリンク

 

無料動画配信サービス情報

『ヴィレッジ(2023)』を無料で見る事が出来る動画配信サービス(VOD)の一覧です。

Amazon prime video ×
U-NEXT ×
Netflix 〇(定額見放題)
Hulu ×
ABEMA ×
Lemino ×
Video Market ×
Disney+ ×

注意点

本ページの情報は2024年4月時点のものです。サービスによって無料期間が終了していたり、別途契約やレンタル料金等が必要な場合がありますので、最新の情報は各サイトにてご確認をお願いします。

 

(無料で見る方法をまとめた記事はコチラ)

 

Blu-ray・DVD・グッズ情報

『ヴィレッジ(2023)』のBlu-ray DiscやDVD、グッズ等の商品が発売されていますので、興味のある方はご覧になってみて下さい。

※リンクをタップもしくはクリックすると各ショッピングサイトの検索結果ページが表示されます。

 

ポイント1.基本情報

タイトル ヴィレッジ
監督 藤井道人
公開年 2023年
ジャンル ミステリー,ヒューマンドラマ
視聴制限 PG-12(12歳以下は保護者の監督が必要)
時間 120分(2時間00分)
制作 スターサンズ 他
配給 KADOKAWA

 

キャスト

俳優名 役名
横浜流星 片山優
黒木華 中井美咲
一ノ瀬ワタル 大橋透
中村獅童 大橋光吉
古田新太 大橋修作
作間龍斗 中井恵一
西田尚美 片山君枝
杉本啓太 丸岡勝
奥平大兼 筧龍太
木野花 大橋ふみ

主なキャストのみを抜粋しています

 

ポイント2.能

今作は日本最古の芸能とも言われる「能」の演目「邯鄲(かんたん)」をベースにした作品になります。また、邯鄲の枕や邯鄲の夢といった故事成語もあり、世の中の栄枯盛衰は儚いという事の例えになります。ちなみに、劇中にも能面が登場したり、実際に能が披露されるシーンがあるので、興味のある方はぜひ邯鄲の内容についてもチェックしてみて下さい。

 

ポイント3.初主演作品

今作の監督を務めた「藤井道人」と主演を務めた「横浜流星」は今作以前にもタッグを組んだ事があり、7年来の付き合いみたいです。また、藤井監督が手がけた作品の中で今作が長編映画初主演となった横浜流星は、特に気合いが入ったと話していたらしく、撮影が始まる前のロケハンにも参加したみたいです。他にも、横浜流星は藤井監督と脚本や役作りについて、様々な意見交換をしたらしく、片山優という人物像を作る際に自分達がそれぞれ感じた恐れや戸惑い、怖さといった感情を反映させたみたいです。

 

ポイント4.見所

格差社会が生む貧困の連鎖

霞門村の過去と裏の顔

不法投棄の隠蔽と修作の思惑

美咲の帰郷で変わる優の人生

失踪事件に隠された秘密

 

ポイント5.小ネタ・裏話

今作の制作にあたって藤井監督は、登場人物それぞれの設定が記されたシートを演じるキャストに配ったみたいで、劇中では描かれていない幼少期の様子や趣味、コンプレックス等の細かい部分まで作り込まれていたらしいです。

また、今作は一部を除いて京都にある「美山かやぶきの里」で全てロケ撮影が行われたみたいなのですが、劇中と同じく現地では季節によって薪能のイベントも行われているらしいです。

他にも、透役を演じた「一ノ瀬ワタル」は、ギリギリの所で全て避ける横浜流星のアクションを絶賛していたみたいです。

ちなみに、今作の発起人でもあり、制作総指揮も務めた映画プロデューサーの「河村光庸」は、撮影が終了して約1週間後に心不全で他界したため今作が遺作になったらしいです。

 

こんな方にオススメ

メッセージ性の強い映画をお探しの方

不快感の残る映画をお探しの方

闇の深い映画をお探しの方

不穏な空気感のある映画をお探しの方

自分を変えたいと思っている方

1つでも当てはまる方はぜひ!

 

スポンサーリンク

 

登場人物

片山優

霞門村のゴミ処理場で働く青年。殺人を犯して焼身自殺した父親のせいで村人から蔑まれ、ギャンブルで作った母親の借金を返済するため夜は非合法の産廃処理を行う中で、幼馴染の美咲が帰郷した事で人生が変わり始める。

 

中井美咲

優の幼馴染の女性。霞門村を出て東京で働いていたが、仕事を辞めて弟の恵一が住む家に帰郷し、ゴミ処理場の広報として働き始める中で、苦しい生活を送る優に手を差し伸べる形で周囲の反対を押し切って子供向けツアーの案内人に抜擢する。

 

大橋透

修作の息子。非合法の産廃処理現場で指示を出しながら働く人間の写真を撮って明るみに出ないようにしていて、帰郷した美咲に言い寄るが、優の事ばかり気にするため苛立っている。

 

大橋光吉

修作の弟。村を出て刑事として働きながら能を続けていて、父親の件で何もしてやれなかった事を悔やみながら片山家に気を配る中で、帰郷した美咲を誘って優に舞を見せる。

 

大橋修作

霞門村の村長で大橋家の長男。ゴミ処理場を誘致しつつ補助金で更に拡大させようと計画していて、裏で丸岡と手を組んで借金を負わされた人間に産廃処理をさせる中で、美咲の提案が功を奏して優が注目を浴び始めたためマスコミを使って村を大々的にPRし始める。

 

あらすじ・ストーリー

犯罪者の息子という烙印を押され、村人からも阻害される「片山優」は母親が作る借金を返済するため昼間はゴミ処理場で働きながら夜も非合法の産廃処理をする絶望の人生を送っていた。ある日、東京に出ていた幼馴染の「中井美咲」が村に帰郷し、ゴミ処理場の広報として働く事になるが、生きる気力を失っている優は話しかけられても冷たい態度を取るだけだった。変わり果てた優の姿に戸惑いつつも久々の再会を喜ぶ美咲は、かつて薪能を教わっていた「大橋光吉」と共に舞を見せる。その後、村人の冷ややかな目を気にしながら一緒に祭にも参加し、美咲はゴミ処理場の子供向けツアーの案内人に優を抜擢する。最初は同情なんて迷惑だと断った優だったが、美咲から渡したい物があると言われて自宅へ招かれる。そして、美咲から心を沈める力があるという能の面を手渡され、優しい言葉をかけられた優は心を開き、2人は一夜を共にする事になる。翌日、身なりを整えた優はツアーを無事に成功させ、毎回ツアーは好評を得たため村長の「大橋修作」も大喜びする。更に、美咲との交際も始まり、修作から直々にテレビ取材の対応を任された優は自分の人生を歩み始めた事に喜びと幸せを感じていた。しかし、順風満帆な優に対して苛立ちを隠せない「大橋透」は美咲の元を訪れて、昔から好きだったと告げた上で関係を迫ろうとする。一方、仕事帰りに美咲に電話をかけて透が出たため嫌な予感がした優は、車を飛ばして急いで自宅へ向かう。果たして、優は美咲を守って再び順風満帆な生活を送る事が出来るのか?優を待ち受ける数々の試練と衝撃のラストはご自身の目でご確認下さい!

 

レビュー

評価

ストーリー ☆☆☆☆★
意外性 ☆☆★★★
奥深さ ☆☆☆☆★
映像 ☆☆☆☆★
音楽 ☆☆☆★★

☆5つが満点

 

良かった点

キャストの熱演

抑揚感のある展開

細かい心理描写

中村獅童の能

田舎特有の風景と世界観

残念だった点

やや意外性に欠ける点

 

感想

精神が削られる作品でした。

閉塞感のある村を舞台に同調圧力、格差社会、過疎化、ゴミの処理といった現代の日本が抱える問題や闇を大胆な切り口で描きつつ、希望と絶望という相反する2つの要素を組み合わせる事で濃厚な人間ドラマに仕上がっていると感じました。一気に引き込まれるような横浜流星の演技を含め、豪華キャストによる熱演も素晴らしかったですし、リアルな胸糞感を堪能出来る作品なので、ぜひ1度ご覧になってみて下さい。

 

 

スポンサーリンク